6月3日、高速バスの運転手である
20代の男性が、Twitterで
こんな内容の投稿をしました。
「バスの運転手さんがサービスエリアで
カレーライスを食べている、というクレーム。
休憩中にカレーを食べてはいけない理由を
具体的に説明しろや！！」
高速バスの運転手が休憩中に
サービスエリアでカレーを食べている、と
所属する会社にクレームが入ったというのです。
このツイートはこの投稿を書いている時点で、
- 1.1万件のリツイート
- 4.2万件のいいね
がつくほどバズりました。
ネットではこのクレームを入れた乗客に対して
「意味がわからない」など、
多くの批判的なコメントが投稿されています。
確かに普通に考えたら、
休憩中に何を食べようが自由だろ、
と思いますが、そんな意味不明な理由で
クレームを入れたのでしょうか？
クレームを入れた乗客の心理
クレームした側の気持ちになって考えてみました。
- カレーという、匂いが強い食べ物を食べたことで、
車内に匂いが充満してしまうのが不快 - 休憩中、車内に忘れ物をしたので取りに戻ったら、
運転手が食事していて不在だったので車内に入れず待たされた - トイレから戻ってバスで寝ようと思ったら、
ドアが閉まってて入れなかった - 休憩中とはいえプロの運転手が休憩している姿を見たくない
ということが考えられるかな、と思います。
ちなみに、バス業界のルールはどうなってるの？
運転手は業務中に一定時間の
休憩を取らなければならない、
という法律があるので、
休憩を取ること自体は問題ありません。
さらに、どのバス会社でも基本的には、
休憩中は自由時間なので
食事をしても問題ないようです。
ただし、食事を摂ることで
業務に支障が出てしまうようなケースは、
控えなければならないようです。
とはいえ、支障が出るケースって
あるんでしょうかね？
生モノを食べないようにするとか、
お腹を壊しそうなものは避けるとか、
そんなところでしょうか。。。
当然ですがアルコールはもってのほかです。
勤務中ってこと以前に、
飲酒運転になってしまいますからね。
もしかしたら今回のケースは、
カレーの匂いが問題だった可能性は
あるかもしれないですね。
休憩中の姿を見たくない
この運転手が業務を終えて
営業所に戻った時に、
今回のこのクレームについて
会社から聞かされたようです。
会社も細かいところまでは
聞いていなかったようで、
この乗客がクレームを入れてきた真相は
わからないようです。
ここからは私の推測なのですが、
さっきいくつか乗客の心理を考えてみた中で、
「プロの運転手が
休憩している姿を見たくない」
というのが答えなのではないかと思っています。
例えば、飲食店の料理人が休憩中に
お店の裏でタバコを吸っている姿を見たら、
あなたはどう思いますか？
タバコを辞めた私としては、
「あ〜、この店のコックさんはタバコを吸うのかぁ、、、」
と思って、もうそのお店には行かないですね。
タバコって味覚を麻痺させちゃうし、
指がタバコ臭くなるんですよ。
そんな人が作った料理が
美味しいとは思えないですからね。。。
あと、運転手さんが
「制服を着ている」というのも
このクレームにつながっていると思います。
バスの運転手に限らず、警察官や消防士、
パイロットやCAさんのように制服を着る職業って、
「ちゃんとしてる」っていうイメージがあります。
なので、私たちが見ていないところでも
ちゃんとしてるんだろうって、
勝手にそう思っちゃうんですよね。
今回のバスの運転手さんの例でいうと、
私たちの命を預かる仕事をしてる人が、
私たちと同じように休憩中にカレーを食べている、
ということに違和感を感じたんでしょうね。
行き過ぎるカスハラ
今回の話だけじゃなく、ここ数年で
「カスハラ」という言葉が
話題を呼んでいます。
カスハラとは「カスタマー・ハラスメント」の略で、
顧客や取引先による理不尽なクレームのことをいいます。
例えば、
- 商品の場所まで案内したら、
「遠回りさせられた！死ね！辞めろ！」と怒鳴られた - 商品の在庫がないことを伝えたら
「売る気ないのか！私が店長だったらお前なんかクビだ！」と怒鳴られた - コンビニで「商品を袋に入れる入れ方がおかしい」
といって100万円要求された
など、あまりにも理不尽なクレームが
増えているようです。
カスハラが増えている原因のひとつとして
「ストレス」が影響しているようです。
ストレスの捌け口として、
サービス提供側にクレームを入れるというのです。
また、「お客様は神様」という
古くからある日本の風習が、
こういう思考にさせてしまっている
というのもあるかもしれません。
まとめ
結局のところ、運転手さんが休憩中に
カレーを食べたことに対する
クレームの真相はわかりません。
ですが、現代人の影の部分を
反映しているように思えました。
ストレスの捌け口を
他人に求めるのではなく、
自分が楽しめることで
ストレスを解消して欲しいものです。
あなたは大丈夫ですか？
ちょっとストレスを感じてきたら、
趣味やスポーツなどで気分転換しましょう。
See you！
